ポータブル電源自作?
- 2019/12/18
- 16:20
これまた時系列めちゃくちゃですが、以前大型台風が二つぐらい日本を直撃しました。
その時は一応お風呂に水を貼りっぱなしにしたりタンクに水を一杯入れたり非常食の賞味期限を見直したりはしてましたが、電気関係が携帯用のポータブルバッテリーしか無いのはあまりよく無いかなぁとAmazonでちょこちょこポータブル電源をチェックし始めました。
小さい容量のもので1万ちょい~それなりの容量で5万円ぐらいです。
人気なのはこの辺でしょうか。
災害用と思うとやはり小容量では意味がありません。
冷蔵庫とか繋いで1時間とかもたないような容量って結局携帯の充電とか扇風機とかしか使えませんしAC出力付きのポータブル電源の意味がありません。
ノートパソコンぐらいなら一回満充電できるのかもしれませんが、そういう時にノートバソコン使うかなと。
んでそこそこ頻繁にタイムセールとかで5万ぐらいのが4万ちょいぐらいになるのでそのタイミングで買おうか買い物かごに入れては出して悩んでましたが、ふとレビューの低評価を見ていると、どうもこういったバッテリーって高額なくせに保証期間が終わったら修理して貰えないのが散見されます。
メーカー対応として、修理自体を受け付けておらず、保証期間(概ね2年程)内なら新品交換、期間を過ぎた場合は買い直しでお願いされるらしいです。
5万前後の災害用電源が使い捨てなのは流石にいただけません。
いや、もちろんメーカーもちゃんと製造してるでしょうからレビューを書いている故障者が稀な事は理解はできます。
90%以上の人は多分5年ぐらい経っても普通に使えたりしているんでしょうが、自分がその数%にならないとは限らないと思うと流石に悩ましいですし、レビューの中には非常用に1年ぐらい放置していてふと電源繋いだらうんともすんとも言わなくなったみたいなのもあります。
私も車なんかで利用する予定は今のところ無いので、同様に放置してしまい、いざと言う時に全く使えないという可能性もあり、それに5万は悲し過ぎます。
という訳でキャンピングカーのサブバッテリー等で良く行われるポータブル電源の自作をすることにしました。
〇メリット
・インバーターも用途に応じて自分で選べる(ポータブル電源のはそこまでW数高く無いです)
・総額が抑えられる
・インバーター、充電部分、バッテリーと部位ごとに故障時買い替えが可能
〇デメリット
・リチウムイオンに比べて滅茶苦茶重い
とりあえずキャンプとかで持ち運ぶ予定は無いのでデメリットはそんなに気にしなくて良いかと判断しました。
という訳で作っていきます。
まずバッテリー選びからですが、こういったのによく使われるのはディープサイクルバッテリーになります。
元々船とかで使われる物で、少量の電流を長時間供給する能力に優れ、繰り返し放充電が可能なバッテリーとかで、こういったポータブル電源や車のサブバッテリーとかでやたら使われているのを見かけます。
が、微妙に高いですし、普段使いするつもりはそんなに無いので私はコスト重視でやめときました。
一応気を付けるのが、倒した時に液が漏れるやつは取り扱いに不安があり過ぎるので、密閉式バッテリーは必須。
バイクとかに使われているやつですね。
んで買ったのが下記。
密閉式でもバイク用のよりは大きく、車用よりは少しだけ小さいサイズです。
本来の用途は電動シニアカーとかに使われているようです。
最終的にボックスに全部をまとめるかまだ未定だったので、取っ手もそれなりに便利かなと。
次に、このまま使うのでバッテリーの充電機が必要です。
これはバイク用に昔2000円ぐらいのを買ってましたが、どこにしまったかわからないのと、重機やらで個別に充電する機会も増えたのでもうちょっとだけ良い下記を買いました。
基本スピード重視でもなく補充電に使うので別にもっと安いのでも良いと思います。
災害用としてはこれでバッテリーにインバーターを都度利用時に取り付ければポータブル電源としては最低限完成です。
が、一応ソーラーパネルとソーラーチャージコントローラーも買っておくことにします。
いつものAli-expressでセット商品の下記を買いました。

セットで3072円でした。
一応コントローラーはMPPT式と書いてある奴にしました。
なんか1世代前のより電気の効率が良いとかなんとか。
MPPT式じゃないやつはAli-expressでは500円ぐらいで、MPPTでも千円ぐらいです。
ソーラーが流行りだしたころよりものすごい安くなったイメージです。
私は詳しくはわかってませんが、ソーラーパネルからバッテリーにつなぐにはコントローラーを通さないと電気が逆流したりだなんだで駄目らしいです。
んでひと月程間が空いて、中国から届いたので開封。
箱ボロボロやないか。
しかしこのソーラー、小さ目の奴ですが、一般的なソーラーパネルの端子と全然違いますね。
小さくて大電流も流れないからか線が細いです。
ソケットになっていてそれを付け替える事でシガーソケット(オス)、シガーソケット(メス)&USB電源、ワニ口と3種類に変えられるようになっています。
試しにUSBを繋いで室内で日が入っているところに置いたら携帯の充電できました。
しかしこのままではどれもコントローラーに繋げないので、一番使わなそうなワニ口の端子切ってコントローラーに繋ぐことにします。
皮膜剥いて左側コントローラーのソーラパネル接続端子へ。
上の写真では既に丸端子ついてますが、コントローラーからバッテリーに繋ぐコードは、車用でも太めの2.00sqにしました。
一応うちには電気工事用のこれより太い電線ありますが、より線じゃなくて単線で取り回しが固いですし、そもそもこの線はソーラー充電からの電気とバッテリーからコントローラの5VUSB端子使うぐらいしか電気通らないので大したアンペア数いりません。
カットしてバッテリー取り付け用の丸端子取り付けました。
この端子はAmazonでも売ってますが微妙に高かったので近所のオートバックスで買ってきました。
バッテリーのボルトがM6なので6mm以上の買えば問題無し。
んでコントローラをバッテリーに接続。
コントローラーが起動して13.1V出てます。
新品ですしほぼ満充電。
あまり使わなそうなソーラーやコントローラを一応買ったのはここにも理由があります。
自宅保管の非常用電源って、たまに補充電をしないと空っぽになって場合よっては再起不能になり
ますが、毎月一回とかそんな計画的に補充電やってられないと思うのです。
で、コントローラー繋いで適当に窓際にソーラー繋いでおいておけば、仮に充電より待機電力が勝って少しずつ充電が減っていっても、通りがかる時にこのコントローラーの電圧見て、12V近くなっていれば自分で補充電みたいな目安にしやすいかなと。
別で電圧系買うぐらいならこの方が良いだろうと思いました。
で、元ワニ口の端子をソーラーパネルに繋いでみます。
日向に置けば充電が開始されました。
これはパネルが25Wとかなり小さいので災害時等に停電が長引いたら昼間充電させて携帯を充電するレベルの使い道しかない気もします。
それならソーラーについてきたUSBで直で充電で良いでしょうけど。
まぁ出かけてる間ずっとバッテリーに充電したりといった使い方もできますし。
気が向いたら大型パネルを買うかもしれません…が普段使わないのに流石に自宅で邪魔とも思えます。
次に、一番大事なインバーターですが、もともと私は下記のを持っていました。
もっとしょぼいのもはるか昔に買ってましたが、山の土地を買った時、まだ電気が来てなかったのでそこそこのW数の刈り払い機をインバーター経由で使いたかった時、持っているものは150W程度しか電気が取れない物だったので上記を購入。
こちらはワニ口の端子が付いていた為、150W以上の物を使うときはバッ直する事で車のシガーのヒューズを飛ばす事が無くなります。
これでもとりあえずは良いかなぁーとは思いましたが、災害用で最大300Wって心元無いなと思います。
あと、インバーターって正弦波と矩形波と言うのがあります。
私も詳しくはわかりませんが、ACコンセントから出ている電気には波があるらしく、元々は滑らかな波の正弦波になりますが、DCからACにする際、正弦波にするインバーターは矩形波の倍ぐらいの値段になります。
矩形波はこの波を疑似的に再現するように、上に行ったらかくっと折れてを繰り返す感じで角ばった波になるようです。(+100→+100→-100→-100みたいに。数字は適当ですけど)
この辺、調べると色んな意見があって、矩形波ですと使えない家電がちらほらあるとか。
マイコン制御の物とかは使えない事が多くなるらしく、そもそも正しい波長じゃないので使えたとしても電化製品を壊す可能性があるとかなんとか。
なんかこう聞くと正弦波のを買っておいた方が良いのかなぁと思います。
ちなみに近年のリチウムイオンポータブル電源はほぼ正弦波です。
W数低いけど。
だてに高く無いですね。
そして、私は災害用として使うので、災害時って携帯の充電以外に冷蔵庫あたりもしばらくつなげたりする可能性もあるのかなと思います。
バッテリー容量によって数時間しか持たないかもしれませんが氷が解けそうな時に繋げば12時間以上の停電時間はいけるんじゃないかと。
という訳で正弦波でW数の高いのを独身の日にAli-expressで購入しました。
W数は高ければ高い程値段があがっていくので、まぁこれだけ使えれば良いだろうと5000Wの物を買いました。
届いたので早速試運転。
こっちにも電圧計ありますが流石にバッ直のインバーターは常時は繋ぎません。
光ってるしコントローラーよりは電力使っちゃうでしょうしね。
んで試運転なので試しに目の前にあった扇風機を繋いでみました。
ブブブブブブブブブブ
扇風機のモーターうるせええええええ!!!!!!!
あれ…?扇風機が一応動くけどモーターがうるさくなるのって矩形波インバーターの特徴じゃなかったっけ…?
という訳でかなり昔に買ったバイク用バッテリー内蔵のポータブル電源に扇風機を試しに繋いでみます。
値段的に矩形波のはずです。
ブブブブブブブブ
うるせええええええ!!!!!!
えー、おかしいなと思ってAli-expressの商品ページを開きます。
題名には間違いなく正弦波コンバーターと書いています。
(12V to 110Vの5000Wを買っています。4500円)
で、商品説明ページを詳しく見ます。
ん?「変更された正弦波」…?
「sine wave inverter 110V」で検索し、上位に出てきた商品の題名を見て買いましたが、商品説明では見慣れない表記になっています。
あれ、これ疑似正弦波の事なのか…?
日本では矩形波の事を疑似正弦波と呼ぶこともあるようです。
一応英語の説明ページを確認したいのですが、Ali-expressの商品説明を元の英語表記にする方法がわかりませんでした。
んで、矩形波なら300Wの持ってるし5000Wにとはいえ同じ4500円払うなら日本で正弦派の300Wぐらいなら買えたと思うとなんとも微妙だなぁと思い、一応セラーに問い合わせてみる事にしました。
下記やり取り(実際は英語)
わたし「この商品、タイトルに正弦派って書いるけど矩形波じゃない?(写真添えー)」
店「この商品は疑似正弦波(modified sine wave)やで。よろしく」 ※恐らくこれが変更された正弦波と訳されている
わたし「日本語ページやとタイトルに正弦波て書いてあるで、日本やと疑似正弦波は矩形波と同じ扱いやねんけど日本語ページの翻訳ってアリエクスプレスがやっとるんかな?セラーじゃないよね?」
→2日経過
もしアリエクスプレスの自動翻訳なら買った人の自己責任なのか、それとも返品可能なのかもよくわからず、セラーから返事も無いのでこの時点でopen dispute(紛争状態、アリが介入)し、内容も「日本語サイトではタイトルに正弦波と書いてますが、セラーは英語サイトで商品説明にmodified sine waveと書いているとの主張です、この翻訳はアリエクスプレスの自動翻訳でしょうか」と記入。
私も翻訳を鵜呑みにした場合の規約が良くわからなかったので、流石に金だけ返せとは言えませし希望は「返品」を選択。
するとセラーから連絡が再開。
店「600Wぐらいの家電動くか繋いでみ。とりあえずopen dispute取り下げてや。thanks」
わたし「いや、600Wの家電が動くかじゃなく、矩形波のインバーターは既に持ってるから正弦波が欲しかったんやで。誤翻訳の場合誰が悪いか良くわからんからアリエクスプレスの裁定に任せたいんやで」
店「これは疑似正弦波やって。正弦波欲しかったら買い直してや。よろしく」
わたし「疑似正弦波って日本じゃ矩形波と同じ扱いやねんて。繰り返しになるけど日本語サイトやとタイトルに正弦波とだけ書いてあるやん(再度写真添えー)」
店「それはアリエクスプレスのミスやわ。英語サイトのmodified sine waveが正しいから買い直してや」
なるほど、そら各店舗が日本人向けに一商品ずつ翻訳はしないでしょうし、やはりアリエクスプレスの自動翻訳のようです。
まぁ、これ以上は私も海外サイトで日本語表記を鵜呑みにしたのが自己責任になるのかわからず返事ができませんし、あとは店側とアリエクスプレスが相談してくれるかな…と放置していました。
で、結局open disputeですが、このやり取りの途中でali-expressから「返品しなくて良いから全額返金」との提案がありました。
自己責任と言われる可能性もあるかと半分諦めてましたが、えらく寛大です。
しかしセラーからは題名の正弦波はアリエクスプレスの翻訳ミスと来ているので、異議が出るだろうなーと見守っていたところ、そのまま返金で決まってしまいました。
私にわからないところでセラーとアリエクスプレスで別途何かしらのやり取りがあるのか、それとも店側が諦めてしまったのでしょうか。
modified sine waveと書いていたのにアリが正弦波と表記したならお店が被害者な気もしますがいまいちよくわかりません。
そして手元には巨大な5000Wの矩形波のインバーターだけが残ると言う。
一応矩形波でも冷蔵庫は動くらしいですしもう買い直さなくても良いか未だ迷っています。
おまけ:
上述の昔買ったポータブル電源ですが、開封したらバイク用のバッテリー入ってました。
多分10年ぐらい前に買ったのでバッテリーとしては寿命のはずなのですが、一応まだ充電も利用もできるんですよねぇ…。
バッテリーを交換してこちらも災害用に置いておくべきか。
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