零細企業な物でいろんな業務を自分でやる関係から、年末調整やら月初の仕事が忙しく図面を書く時間が全然取れません…。
今後はあったかくなり次第小屋を少しずつ進めて行きたいと思いますが、地面が凍結しないのっていつからなんでしょうね…。
3月中旬ぐらいから氷点下にはならないという事であれば、もうぼちぼち縄張ったり水盛遣方初めて、基礎ブロックの位置に穴を大量に掘り始めても良いような気がしてきました。
どうせ行けても週に1回程度だし、建物の外周サイズは決まっているので基礎を進めながらでも設計はできますしね。
とりあえず、外装途中で完了とした物置のまとめを書いておきたいと思います。
くらっ!
もっとちゃんと撮っておけばよかった…。
建築途中に色々資材を貰ってきたりと搬入したため、既にごっちゃごちゃで写真に残しておこうと思える角度がありません。
こちらの物置、まずは山に荷物を置いておけるようにと最初に急ぎで作りました。
小屋を建てた人からたまーに聞くのが、一棟建てると色々反省点もあり、もう1棟作り直したくなるという意見です。
その為、コストコの10万円ちょっとの樹脂製物置もちらっと考えたものの、一度簡単な物を自作で作ってみようと思ったのでした。
急ぎだったのと、最初は簡単にと思い、説明書と金具の入ったキットを使っています。
単純に木材をホームセンターで見てる時に横に置いてあったので「お、これ良いじゃない」と購入しました。
そのころには色んな小屋関係のサイトを見ていましたので、金具に7千円前後かける必要無さそうな予感も無きにしもあらずでしたが、いずれ解体後説明書と金具を中古でいくらかでも売れるのでは…と自分に言い訳して買いました。
建てている過程に関しては「物置建築」カテゴリをご参照頂くのが良いと思いますが、ここでは最後のまとめというか素人ながらに注意点です。
〇シェッドキットのメリット
・説明書と言うか図面があるため、どの長さの木材をどの程度買えば良いかが正確にわかります。
・初心者にはハードルの高そうな切妻屋根が既定の長さの木材を金具に取り付けるだけでできます
・8フィートのツーバイ材をそのまま使える、という触れ込み(要注意:後で記載)
〇シェッドキットのデメリット
・フィートサイズの図面の為、日本のホームセンターで売っている合板の取り付けがむずい
・雨が多い日本に向いている形と思えない。主に屋根に庇が無いのが痛い。
〇総括
本当に初心者の人にとっては何をどれだけ買えば良いのか一発でわかるので悪くは無いとは思いますがメリットデメリットを考えるとお勧めはしにくいです。
第一に規格がフィートサイズ、この欠点が相当痛いです。
土台に乗せる合板や、外壁に貼る合板のサイズが日本の910×1820だったりの尺サイズでは全く幅が合わず、合板は全部カットしないといけない為、キットで簡単にというメリットが大幅に薄れます。
説明書では床、壁、屋根ともに8フィートの巨大合板をそのまま張ったり、〇センチにカットと書いてありますが、そんな巨大な合板日本のホームセンターで見た事ありません。
で、それを解消するとなると自分で土台や柱の長さを尺サイズに変更して金具だけ使うのが良いとは思いますが、その設計変更をぱっとできるのはこの金具を使わなくても建てられる人だと思います。
合板の継ぎ目に木材が来るように桟や根太を足したり工夫できる人じゃないと隙間もできかねません。
初心者用のキットなのに日本で使うには微妙に工夫が必要という本末転倒なキットだと思います。
まぁ合板がつぎはぎになるものの全くの素人が建ててもそれなりにはできると言えばできるので全否定まではしませんが…。
〇初心者ならではの失敗歴
こんなミスする人いるのか良くわかりませんが、私がやってしまったミス。
・土台に転び止め?が入ってない。
先述のフィートサイズの合板が売っていなかった為、説明書では巨大合板2枚を貼る事になっているところ、一般的なさぶろくサイズの合板を4枚無理やり切り張りしました。
1枚目が縦がぎりぎり根太があるところに届いた!と喜んで張りましたが、写真で言う合板長辺の下に転び止め?を入れていない為、微妙にこの位置に乗るとたわみます。
物置だからなんとかなってますが、合板の境目の下には当然木材があった方が良いです。
(もしくはネダレス工法のように分厚い合板を使うか。)
当然とか言ってますが、このころの私にはそんな発想が無かった…。
・構造自体が結構ねじれている
主に原因は二つあります。
まず、このキットは8フィートサイズのため、「8フィートの木材がそのまま使えます!」という触れ込みでした。
これを完全に鵜呑みにしていたあの頃のわたしをぶんなぐりたい。
ちなみに縦の柱も6フィートの木材をそのまま使っています。
8フィートが使えるのは土台の1段目長辺、棟木、軒桁2本ぐらいなので、そもそもそのまま使えます、とは言うものの多数の木は結局カットする必要があります。
そして一番のミスというか勘違いしていたのが、市販の木材って記載の長さで売ってない事です。
8フィートで売っていたとしても、店によって5cmや10cm長めになってます。
(蛇足ですが長さが10センチ以上足りない不良品も2,3本買ってしまいました)
このことを知らず「お店だから素人がのこぎりで切るよりよっぽどの精度でそのサイズに切ってくれているに違いない!」と思いこんでいた私は、長さを測りもせずに馬鹿正直にその木材をそのまま使ってしまいました。
結果、柱のサイズが0~10センチ程ばらばら、棟木と軒桁の長さにもずれがある為、当然建物は複雑にいがむ形となりました。
今後小屋を建てる時にはしっかりとすべての木材の寸法を測りたいと思います。
(ちなみにかなり木材によって反りがある為、買う時も最善の注意を払う必要がある事もあとで知りました)
物置がいがんでいる理由はほぼこれなんですが、補足してもう一つ。
雨仕舞いの為に早く屋根をかけてしまいたかった為、一気に柱を建てた後、屋根から合板を張り始めました。
上記理由で骨組みもいがんでいる事に合わせ、壁の合板を貼らずに屋根にあがっても骨組みがぐらぐらと動きます。
当然ですが屋根に上りながら建物のゆがみを強引に矯正する事は不可能です。
せめて壁4面の角部だけでも先に合板を貼っておけば強度は全然違ったと思います。
まぁ建築途中でそのほかにも細々としたミスやら勘違いやらはありますが、上記ミスにより物置がねじれているのが致命的な部分になります。
次に小屋を建てる場合はもう少し精度の高い物を建てられる…はず…。
あ、あと、建物の455ピッチには施工途中で逐一墨付けしておいた方が合板貼り、外壁、垂木、屋根材張りやらいろんな工程で楽だというのも実感しました。
ちなみにこの物置ですが、小屋の上棟が終わり、取り急ぎ1F部分の開口部を閉じた時点でまずは裏手に増築したトイレ小屋を解体しようと思っています。
その資材を使って小屋内にトイレスペースを作ります。
その後、小屋の外装以外が落ち着いたら荷物を少しずつロフトと金属物置に移し、この物置も解体してしまおうと思います。
野地板は小屋の外壁に、その他の資材は風呂小屋か薪置き場、ウッドデッキあたりで使っていこうと思います。
と将来的な解体の覚悟を決めた為、外壁二面が終わった時点で鎧張りもなんとなく経験できたし施工途中で完成としてしまいました。
防水シートむき出しの壁も残っているけど、まぁしばらくは持つかなと…。
これ以上この物置をいじる事は無いと思う為まとめでした。
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